アウトプット大全より
「何か質問はありませんか?」
この問いかけをした人はこの問いかけに対して多くの人が手を挙げ質問して反応してくれることが嬉しいと感じる。逆にいえば、全く手が上がらなければがっかりする。
質問とは、「自分の疑問を解決する」、つまり「自分のため」に質問すると考える人が多い。
しかし、「質問される」と人は嬉しい。つまり質問は人を喜ばせるものでもある。
質問は「相手のため」にもなるのである。
たとえば、会社の会議で「何か質問はありませんか?」と司会者が行った時に、誰も質問しないと議論が浅いまま次に進んでします。
誰かが質問することにより、議論が活発化し、学びが深まっていく。
結果として、会議の参加者や会社にとって大きなメリットをもたらす。
質問はコミュニケーションの潤滑剤でもある。「適切な質問」により、お互いの理解が深まり、人間関係が深くなる。
あるいは、「適切な質問」をすることによって、「この人勉強しているな」「積極的に参加しているな」と他者からの評価も上がる。
このように「質問する」ことは、メリットだらけである。
率先して手をあげることが大切である。
適切な質問をする4つのコツ
1.質問を考えながら聞く
「質問はありませんか?」と急にふられると、焦って変な質問をしてしまう。
そうならないために、普段から常に質問を考えながら話を聞くクセをつける。
3つくらい質問できる準備をしておくと良い。
質問をしようと意識すると、より深く話を聞くことができる。
2.相手に喜ばれる質問をする
「相手が話したそうなこと」「話し足りなかった部分」をイメージして質問することで、相手に喜ばれる、感謝される質問ができる。
3.参加者に喜ばれる質問をする
話を聞いていると、参加者のほとんどが同じ疑問を持つ場合がある。
それを代表して自分が質問する。
「それ、自分も知りたいと思っていた」と他の参加者が思えば、質問した人に感謝者する。
「誰かのため」という想いで質問できる。
4.議論を深める質問をする
質問は「議論を深める質問」か「議論からはずれる質問」の2つである。
話の流れに沿っている、話のテーマをより深める方向の質問をすると、議論が深まり、理解も深まるので、相手にも参加者にも感謝される。
初めにも述べたが、質問をする時は「自分のため」というだけでなく「誰か他の人のため」という気持ちで質問することで気軽に質問ができるようになる。
そのために上記で述べたようなことを日頃の生活から意識して取り組むことが大切である。